‘はたおとからのお知らせ’ カテゴリーのアーカイブ
昨年に引き続き、今年も目白大学社会学部社会情報学科にて講義をする機会をいただきました。
この講義では、さまざまな職業の方が講師として登壇し、その職種のデザインの仕方や考え方を学生さんに伝えます。
今回は【手織教室はたおとのデザイン】を3つの視点からお話しました。
素材のことや、組織の話、そしてコンセプトについて、実際の作品や動画を交えて紹介しました。
普段は教室の生徒さんに月1で講義をしていますが、機織りに馴染みのない学生に向けての講義ですので、わかりやすく話すことを心がけて。
2023年もあと少しとなりました。
今年一年は、特別講習や研修旅行などさまざまなイベントを開催しました。
来年は川越にてバンドル染めの作品の展示会、そして2年に一度の生徒さんの作品展が開催されます。
2024年もよろしくお願いいたします。
いつも桐生の生徒さんから頂く来年の干支の繭クラフト。
■■年末年始休暇■■
2023年12月29日(金)〜2024年1月6 日(土)
研修旅行の最後に訪れたのが、桐生市にある髙光織物工場さん。
創業は大正2年、歴史ある織物工場で、普段は工場見学ができる場所ではないのですが、代表の髙橋さんのご厚意で見学させて頂くことができました。
普段なかなか聞くことができない、生産者の声。
二日目の午後に訪れたのが、桐生市の【織物参考館・紫(ゆかり)】
桐生市は、西の西陣・東の桐生と呼ばれるほど織物文化が根付いており、歴史的にも関ヶ原の戦いで旗絹を一日で2,410疋も織り出したという逸話があります。
訪れた織物参考館・紫は現在でも、建物の奥でジャガード機が稼働しており、音を立てながら商品を織っておりました。
【のこぎり屋根】が特徴の建物が展示スペース。
今回の研修旅行は二日間とも天気がよく、観光日和。
この日は、宿の伊香保からバスで1時間弱の中之条へ。
中之条には、天蚕飼育で国内最大規模の繭生産量を誇る【登坂工房】さんがあります。
天蚕は日本在来の野蚕で、幼虫はクヌギの若葉を食べ山野で生息し、緑色の糸を吐き美しい繭をつくります。
全国でも天蚕農家さんは少なく、見学できる貴重な時間。
バスの運転手さんには、今回の旅行は普段行かないようなマニアックな旅行ですね、と言われました。
…そうですよね。
到着して案内をしてくれたのは、登坂工房の代表の登坂さんと島村さん。