今年も早いものであとひと月を切りました。
急に寒くなってきたので、風邪の方も少しずつ増えてきて体調管理が難しい時期ですね。
さて、本日は先日の染色実習の様子を少し紹介したいと思います。
10月に続き、この日も木綿の染色実習。
入学してから一年過ぎた頃の生徒さんがこの染色実習に参加することが多いです。
まず染色をする前に、縞の設計を行います。
普段の洋服やインテリアから「このストライプいいな」と思うもの、また教室で使われてきた縞を参考に、自分だけの縞をデザインします。
まずは紙に縞の幅と色の順序を書き出し、それに応じてどの色をどれだけ染めるか「本数と綛数」で計算します。
初心者でも、この設計 → 計算 → 染色の流れを理解することで、狙い通りの縞を計画します。
織物は意外と計算が多いです。

そして染色当日は、サンプルから染料の量を決めてから染色します。
この日は、東京校から4名、毛呂山校から1名の生徒さんが参加しました。

ベースの色を用意し、それに赤・青・黄色、黒など微調整で使う色も準備します。

木綿の着尺はたて糸2色以上、よこ糸は1色で染色をします。
温度は常温からスタートし、徐々に温度をあげて希望の色へと染めていきます。
染めながら、少し赤みをたしてみたり、落ち着かせるのに黒を入れたりとみなさん試行錯誤しながら楽しんでおりました。

染色を終えるとよく水洗いをし、色止めの中に浸し、最後に糊付けをしてこの日の染色実習も終了。

糊付けは、糸の毛羽立ちを抑制し、織りやすくするための大切な作業です。
乾いた糸を使って、のちに整経し、次の工程である「織り」へと進みます。
