台風が通り過ぎ、昨日は良い天候の中、毛呂山校では機織り教室と染色コースを開講しました。
この染色コースは、第一土曜日に毎月季節の染料を使い染色実習を行なっております。
暑い時期は火を使わない実習。昨日は柿渋の浸し染めをしました。
毎月楽しそうに染色を楽しんでいる生徒さん。染めた糸がどんな布へと変わっていくのでしょう。
さて、本日も生徒さんの作品の紹介をしたいと思います。
初等科〜専修科のカリキュラムを終えると、研究科となり生徒さんが好きな作品に取り組みます。
今まで生徒さんの織ってきた作品集や、教室にある機織りの専門書から織りたい組織を探したり、新たな作品に取り組みます。
↑カシミヤの糸を使い、二重織の羽織風ショール。
二重織でよこ糸の入れ方を工夫することで、この形に織ることができます。
↑ワッフル織りの敷物と布巾。
この織りが好きになった生徒さん。糸の太さを変えたり、素材を変えると印象もだいぶ変わります。
今は着尺に挑戦中。
↑たて糸を綿糸、よこ糸を麻糸。組織は杉綾でショールを織りました。
細い糸で、薄手で柔らかい仕上がりです。これからこのシリーズの作品に取り組んでいく予定です。
↑モンクスベルト織りの敷物。
人気な織物の一つのモンクスベルト。紋糸の色がダイレクトに出るので、組み合わせと大きさを考えるのも面白いです。
↑麻糸を使い、平織とレース織りの市松模様で透け感のある暖簾になりました。
↑半幅帯で使う組織の確認で、バックを織りました。
色糸の順と組織の組み合わせを考え、この組織で帯にチャレンジします。
↑市松織りの絹着尺。
糸染めコースで染めた絹糸。
緑色は、若葉で染めた緑もあれば、藍と黄色の重ね染めで作った濃い緑もあり、そこに黄色やピンクの縞がリズムよく並んでいます。
そろそろ着物に仕立てあがる予定…
↑エジプト綿を使い半幅帯を織りました。
落ち着いたグレーに爽やかなブルーが映えるチェック柄の半幅帯。
整経も注意深くやる必要がありますが、織っているときは常に集中して、よこ糸の段数を意識していました。
↑市松織りの半幅帯。
淡いブルーと紫色を基調に、市松織りの組織の重なりかたで複雑な印象に変わります。
二重織の絵織り。
テーマは【No Music, No Life.】世界各地で、いろいろな場面での音楽のある景色。
細かい表現が多く眺めるたびに小さな発見があり、楽しくご覧いただける作品です。
研究科になると、みなさん様々な作品に取り組みます。今後も定期的に紹介していきたいと思います。