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日本には、子供が誕生し成人するまでに様々な行事があります。
その一つに【七五三】があります。
この七五三は、毎年11月15日に神社に幸運を祈願するために参拝をします。
はたおとの教室では、毎年この七五三にあわせて、自分のお孫さんやお子さんに晴れ着を織って仕立てる方がいらっしゃいます。
その子の好きな色に染めた糸をつかって、それぞれ想いを込めて長着や被布を織ります。
そして今年も、来月の七五三にむけて着物、羽織が仕立てあがりました。
今年の七五三では、この着物に袴をあわせて参拝予定です。
自分で糸を染め、織って、仕立てた愛情たっぷりの着物と羽織…。
今回七五三で着たあとも、そのお子さんやお孫さんに代々伝わる着物になってくれたら嬉しいですね。
昨日の土曜日は、月一度の糸染めコースの染色の日でした。
台風の心配もありましたが、この日は天候も良く染色日和…
今月の染色は【ザクロの果皮】です。
【ザクロ】はチタン媒染できれいな黄色になります。
また、以前藍の生葉で染めた絹糸の上から、ザクロで染めると深みのある黄緑色になりました。
今回も鮮やかな色の糸が揃いましたね。
【糊付け】
午前中には、これから織る着尺の絹糸に糊づけをしました。
糊づけは、絹糸の毛羽立ちを防ぎ、扱いやすくするために必要な作業です。
着尺一反分の糸をあわせて、布海苔でつくった糊につけます。
むらにならないようによく揉みこみ、浸透させます。
最後によく絞り、糸をたたいて干しておきます。
今後に機にかかるのが楽しみですね。
秋の気配が徐々に感じられるようになり、朝晩も少しずつ冷えてきました。
芸術の秋ということで…はたおとの生徒さんはいつも以上に作品づくりに励んでおります。
また先月は型染めのワークショップを開催しましたが、11月3日(月・祝)には文化服装学園の講師を招き、カラーコーディネートの特別講習会を行います。普段勉強できない色の基本や配色など、今後の作品づくり(縞の配色など)の参考になると思います。
是非皆様のご参加をお待ちしております。
さて、今月もたくさんの作品が織り上がってきたので、少しではございますが紹介します。
【初等科】
初等科では、織り方練習が終わったあとに、織りたい作品を設計し、バック地やランチョンマットなどを織ります。
整経〜織りまで一連の流れを初めてやるので、最初はわからないことだらけですが、一つ一つ丁寧に進めていきます。
今後反復してこの作業をするので、慌てずゆっくりと覚えていってくださいね。
また初等科二作目は、様々な柄の見本織りの中から、好きな柄を選んで作品を織ります。
↑こちらの作品は、経糸は一緒ですが、作品ごとに緯糸の色・踏み方を変え、雰囲気の異なる作品を織っていきました!
【専修科】
専修科では、二重織りや縫取り、帯や着尺を織ります。
↑こちらの作品は綴織りでタペストリーを織りました。綺麗な蓮の花が表現できていますね。
【研究科】
初等科、高等科、専修科のカリキュラムが終わると、研究科になり自分の好きな作品に取り組みます。
新しい作品に挑戦したり、試し織りをしたり、今までのカリキュラムを再度挑戦したりと様々な作品に取り組めます。
↑ワッフル織りのマフラー。ワッフル織りならではのふっくらとした肌触りと、裏表で色も変化させました。
↑経吉野織りで、バックに仕立てました。いろいろなシチュエーションで使用できそうです。
↑最近教室でよくみかける綟織り。透け感が素敵ですね。
↑こちらも透け感のある、レース織り。教室の窓の大きさにぴったりでこのまま飾っておきたいです。
また来月はどんな作品が織り上がるのか…乞うご期待です。
先週は、はたおとワークショップ【型染め】を開催しました。
この日は天候にも恵まれ、型染め日和でした!!
今回は、風呂敷や暖簾、エプロンや日傘など各々が好きなものを選び、その後型を選んで型染めをしました。
染める物もそれぞれですが、型の配置の仕方などでも雰囲気はかわります。
はじめて参加するかたがほとんどでしたが、完成品を想像しながら、いよいよ型染めスタートです。
まず最初に、糊置きから始めます。糊を均一に置くのは難しいですが、布にきちんと糊をつけます。
呉汁もまんべんなく刷毛でぬって、乾燥させます。
様々な工程があり、一日作業の型染め…
最後に藍で染めると…
…
…
糊を置いたところに、図案がでてきましたね。
きれいに出るか、最後までどきどきでしたが、どれも素敵な作品に染め上がりました。
次回もいろいろな型を準備しておきます!!
最近教室でよくみかける、ヤモリさん。
次回の型染めの図案に採用します。