‘手織・染色 特別講習について’ カテゴリーのアーカイブ
ゴールデンウィーク休暇中は、通常の織りの授業はお休み…
例年この休みの間、埼玉の毛呂山校では染色実習を行います。
はじめての草木染め・帯の染色実習・多色の段染めの講習会を行い、それぞれたくさんの生徒さんが参加しました。
今回はその様子を少し紹介したいと思います。
【はじめての草木染め】では、まだ入学して間もない生徒さんを対象に、草木染めの原理を実習を通じて学びます。
染める糸も、普段教室で扱っている絹糸(ぐんま200 27/6)では細いので、扱いやすい絹のループヤーンやロービングを使います。
まずは、絹糸の重さから染料を量ります。
天候が優れない九月…今月は何日晴れた日があったでしょうか。。。
そんな九月の祝日を利用し、カード織りの特別講習会を開催しました。
講師に、maglia olivaの田村ひろみ先生をお招きし、はたおとでのはじめての講習会。
外部の先生がいらっしゃると、生徒さんも新鮮な気持ちで参加できるようで、この講習会を募集してすぐに満席となってしまいました。機織りとは違うカード織りに興味津々!
田村先生は、スピニングパーティーや、手織工房タリフさんなどでカード織りの講習会を開いており、また編み物でもご活躍されております。
GW第二弾の染色実習は木綿の草木染めです。
今回の糸は、川越唐棧で使用している綿糸をつかい、染色を行いました。
【唐棧】とは、細い縞木綿の織物のことであり、日本には室町時代頃に海外からもたらされてと言われています。
そして川越唐棧は30年ほど前に入間の西村織物さんで復元され、今回はその西村織物さんの糸を使用し、草木染めをしました。
細い縞、薄い生地の川越唐棧の糸は、番手が80/2と細く、扱いも慎重になります。
また草木染めですので、綿糸はカチオン化した糸を使います。
今年最後の特別講習は、【紙布】の紙糸づくり。
紙布は、和紙でつくった糸を使用した布であり、和紙ならではの風合いと軽さ、保温性、吸水性があり、帯や着物としても人気があります。
糸の組み合わせかたによって種類があり、経糸、緯糸共に紙糸の場合を諸紙布、経糸が【絹】緯糸が紙糸の場合を絹紙布、経糸が【木綿】緯糸が紙糸の場合を綿紙布などと分けられます。
今回の講習会では、この紙糸をづくりを行いました。
東京校、毛呂山校から11名の生徒さんが参加し、和紙についての説明から、紙糸になるまでの工程を紹介しました。
研修旅行2日目は小千谷方面へ…
松之山温泉の効能か…前日の疲れもとれ、朝から新潟の美味しいご飯を頂き、いざ出発!
そして朝一に向かったのは、ブナの木が一面に生い茂っている【美人林】へ
樹齢90年のブナの木々がまっすぐに立ち並び、時折見せる太陽の木漏れ日がまた気持ちいい。
紅葉には少し早かったですが、落ち葉の上を歩いて、思い思いに探索していました。