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先月に続き、今月の染色も火を使わない染色実習。
前回は盛りだくさんな染色実習でしたが、今月は【柿渋】で、たて糸・よこ糸を染めました。
写真は柿渋で染めた糸を干している様子。柿渋の浸し染めも通常の草木染めとは異なり、媒染を使わず行います。
各クラスによって、教室の風景は異なります。
初等科・高等科の入学したばかりの生徒さんの多いクラスや着尺を織っている方が多いクラス。
また織っている人が多い場合もあれば、機拵えの多いクラスもあります。
今回は整経の様子を少し紹介したいと思います。
整経にはいくつか種類があり、大きく分けると【手延べ整経】と【ドラム整経】があります。
はたおとの教室で行っているのは【手延べ整経】
織りたい布の長さより、織り縮みや織りつけなどを考慮して、整経長を決めます。
夏の染色実習は暑さもあり、火を使わない実習をすることが多いです。
時期的にも庭に育っている藍もあるので今月は【藍染】を行いました。
まずは、生葉染め。生葉を水と一緒にミサキーにかけます。
最近のあいさつは、「今日も暑いですねー。」から始まります。
8月に入り気温上昇はもちろんですが、ゲリラ豪雨や雹が降ったりと天候が安定しない日々が続いております。
そしてこの暑さのなか、先月末に専修科のカリキュラムである【八寸名古屋帯】の糸染めを行いました。
使う糸は、経糸に絹平巻き、緯糸にふい絹を使用します。
経糸は一色、緯糸は三色に染め、お太鼓と前柄は縫い取りにより柄を織り表します。
今回は、東京校・毛呂山校の4名の生徒さんが参加しました。
午前中は経糸の染色。それぞれ生徒さんが染めたい色見本をもってきているので、それに合わせて先生が染料の量を調整します。
酸性染料の○○を何g、赤少々、黒少々。など、赤みや青みなどで微調整を行いながらそれぞれの色を染めていきます。
暑い中なので、冷風扇やミストシャワーなどを使い、熱中症対策…水分補給もしながらそれぞれの色を染めていきました。