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昨日から7月に突入…
あっという間に今年も半分が過ぎ、教室では作品展を開催したり、新しい生徒さんの入学も多く、慌ただしくも充実した半年でした。
7月以降は、特別講習やイベントをより多く開催できればと思っております。新しい取り組みとしては、紙布づくりや着物のイベントなどを考えてますので、是非楽しみにお待ちください。
さて、先月もたくさんの生徒さんの作品が織り上がりましたので、少し紹介します。
【初等科】
初等科の最初の作品では、ランチョンマットやバック地などを織ります。
初めての作品ですが、糸の設計、整経〜織りまで一から学び作品をつくります。
まずは織り機の扱いに慣れるのが一番の目的です。
色違いでセットのランチョンマット。
きれいな綾織りのテーブルライナー。
緯糸を二色にした縞のバック。久しぶりのミシンだったそうですが、きれいに仕立てあがっていました。
【専修科 縫取り】
縫取りでは、課題の図案と自由な図案を、織りだしていきます。
蝶とチューリップがセットになっているクッション。色合いが鮮やかですね。
【専修科 二重織り】
二重織りでは、マフラーや袋物などを織ります。
アルパカの糸は、口の開きが悪く苦労していましたが、肌触りの良いマフラーが完成しました。
【研究科】
研究科では、様々な織り方に挑戦します。着尺を織る方も多いですが、ショールや敷物などの作品も人気です。
綟り織りのショール。透け感と色合いが涼しげですね!
オーバーショットの敷物。裏表の柄を組み合わせて、素敵です!
来月もたくさんの作品が織り上がるの楽しみにしています。
先週の土曜日は、月に一度の糸染めコースの染色の日でした。
糸染めコースは、1年をかけて12色の色の糸を毎月染めていきます。
先週は今年度2回目の染色です。またまだ糸の扱い方や、草木染めに悪戦苦闘ですが、毎回出る色を楽しみながら、それぞれ特徴のある色の糸へ染めています。
天候に恵まれ、暖かかったこの日は、欅(けやき)の染色を行いました。
けやきの幹材をチップ状にし、煮出して染液をとります。
染色、媒染を繰り返し、自分が納得し、出た色を楽しみます。
これらの糸がどんな着物や生地になるのか…皆今後の織りへの想像をしながら、この日も無事染色を終えました。
今日のランチは…。
麻婆麺の予定が、急遽トゲクリガニのトマトパスタにグレードアップ。
たまには良いこともありますね!
ゴールデンウィークも終わり、日に日に暖かい陽気になってきました。
緑も生い茂り、染色も楽しみな時期の到来です。これから緑系の色が染色できそうです。
また手織コースでも、作品展の前後で多くの作品が織り上がってきています。
今回は、カリキュラムの【初等科】【高等科】の生徒さんの作品について紹介します。
【初等科】では、織り方の練習でマフラーやランチョンマットなどの作品をおります。
↑経糸を1本交互の縞にし、色鮮やかなテーブルセンターに仕上がりました。
↑バック地にあわせて、紐も黒と赤に。使い勝手のよいバックになりました。
【高等科】では、柄織やノッティング、木綿の着尺を織ります。
↑優しい色合いのマフラーですね。
↑ユニオンジャックをモチーフに、配色をかえると雰囲気もだいぶ変わりますね。
↑中細毛糸で手触りのよいバックに仕上がりました。
次回は専修科・研究科の作品を紹介します。
おかげさまで、第19回手織作品展も4月11日〜13日の桐生展、4月18日〜20日の東京展をもって無事終了しました。
ご来場頂きました皆様、またお声がけして頂きました皆様、誠にありがとうございました。
今回、出品数は300点以上展示し、来場者も1000名以上の方にお越し頂き、賑やかな展示会となりました。
桐生展では、有鄰館の広い煉瓦蔵にて作品を展示し、歴史ある建物が、作品の良さを引き出してくれました。
また会期中には、群馬県の地方紙【上毛新聞】【桐生タイムス】に掲載させて頂きましたので、新聞を見て来た方も多かったようです。
東京展では、池袋の自由学園明日館 講堂にて展示させて頂きました。
幾何学的な窓からの光が、作品をきれいに照らしてくれます。
桐生展とはまた異なった雰囲気の中、着物・帯、マフラーや敷物、タペストリーなどエリアごとに作品が点在しています。
また東京展二日目には、京都より京都伝統染織学芸舎主宰の富山弘基先生にお越し頂き、作品の講評を頂きました。
着物や帯の専門的な話から、織に対する取り組み方、色使いなど、生徒さんも今後の活動の参考になったかと思います。
桐生展では、作品の審査会も行われ、東京展ではその表彰式もありました。
受賞作品は、ホームページにて掲載予定ですので、今後ご覧ください。
無事作品展も終わり、教室も通常通りまた始まりました。
また2年後に向けて、たくさんの作品が織り上がるのが楽しみです。
今後ともよろしくお願いいたします。