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今回もはたおとカリキュラムについて作品を交えて紹介します。

前回は初等科のカリキュラムでしたので、次は高等科のカリキュラムです。

高等科のカリキュラムは3つあり、一つ目に柄織をします。

綜絖の通し方、踏み方も今までの作品とは異なり複雑になりますが、素敵な柄が出てきます。

作品はマフラーや、バック地など様々です。

次のカリキュラムではノッティングを織ります。

マットにしたり、タペストリーにしたりと、用途により結ぶ糸を選択し織っていきます。

織り方の技法がこれまでの作品と違い、地道な織ではありますが、好きになる方も多い織り方です。

高等科最後のカリキュラムでは、木綿の着尺を織ります。

縞の設計から糸の染色、織までおこないます。

現在この木綿の着尺に取り組んでいる方が、東京校、大間々校、毛呂山校ともにたくさんいらっしゃいます。

本日は月二回ある群馬県の大間々校の授業の日です。天気もよく、今日もみなさん機織りに集中しています。

大間々校は現在10名の生徒さんがおり、機織り初心者の方から経験者の方まで様々です。それぞれが自分のペースにあわせてカリキュラムに取り組んでおります。

本日は、そのカリキュラムを作品の順に少しだけご紹介します。

まず初等科では、製織の基礎を学び、織り機の仕組みを理解していきます。

ほとんどの方がはじめて織り機に触れるので、最初はランチョンマットやバック地などを基本的な織りで作品をつくります。

ランチョンマット

最初は太めの糸を使い、準備から織りまで一連の流れを経験します。初めてづくしで、悪戦苦闘ですが最初の作品は思い出深いものになると思います。

2番目の作品では、60種類の柄の見本を織り、その中から好きな織り方で作品を織ります。

マフラー

マフラー

マフラー

ブックカバー

マフラーやブックカバー、他にはクッションやバックなど、糸の種類や色、作品もひとそれぞれ…

初等科では、織りの仕組みと作品を一から作り出す楽しみを学びます。

次回は高等科のカリキュラムを紹介します。

先週の糸染めコースの染色は【黒染め】を行ないました。

糸染めコースは4月からはじまり、1年を通して様々な染材で糸を染めていきます。そして今年度も残すはあと4回。

これまでは鮮やかな色に糸を染めてきましたが、今月は多染材による黒染めです。

黒染めは一つの染材で染めるのではなく、矢車附子や五倍子などさまざな染材を混ぜ色を抽出します。

そして媒染と染色を繰り返すことにより、色もだんだんと【くろ】に染めあがっていきます。

ここ最近グンと冷え込み、屋外での染色は寒さとの勝負でもあります。

お昼は温かいあさりのお味噌汁とラフティー丼で一休み…。

無事きれいな黒へと染めあがりました。

先日(11月10日)の読売新聞、朝日新聞に丹治先生の織の姿が広告の一部で掲載されました。

11月10日は【いい手の日】

製薬会社のハンドクリームの広告で、色々な職業の方の手を掲載しております。

それぞれの手仕事から奏でる音…。身近な仕事から、伝統的な仕事まで、手仕事には様々な音があります。

”がんばる手に『ありがとう』”

今回この広告に協力出来、機織りについて少しでも認識して頂ければ幸いです。

今週の月曜日は、教室の高等科のカリキュラム【木綿の着尺】の染色実習の日でした。

木綿の着尺では、着物に仕立てる方や作務衣にする方、または洋服地にするかたやインテリア地など様々です。

まずは縞の設計をし、染める色の割合を決めてから染色をします。

事前に教室で、自分が織りたいものを相談し、過去の縞のデザインや身の回りのものから縞のデザイン、染色をし織るので、一点ものの反物を一からつくることになります。

糸の扱い方や、色の配合など、糸の染色はこの高等科のカリキュラムではじめてですので、真剣に皆さん取り組んでおりました。

この日は、東京校、大間々校の生徒さん計4名が、木綿の染色に参加しました。

様々な色の糸が染め上がり、今後どのような縞の反物が織り上がるのか…。

またこの日の先生お手製の昼食はキノコのパスタ。

染色の合間の一つの楽しみでもあります。

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